よしおのブログ

東北芸術工科大学企画構想学科OBOG会のひと・よしおが綴るアンオフィシャルな日報

夏はバイトくらいしかやることがないと思っているならその合間にでも読むべき本(その1)

いよいよ夏休み。

企画構想学科の先生はかねがね「長期休みは、いろんな経験をしてほしい!」と話していますね。インターンシップに行くとか海外旅行に行くとか既に計画がお決まりの人も多いと思いますが、「いやぁ〜バイトくらいしかやることないんですよー、ハッハッハッ」という人は笑ってる場合じゃないから。せめて国内旅行するとか企業訪問するとかなんでもいいからさ…有意義な時間に…!

 

もちろんバイトを否定するつもりは毛頭なくて、もしかしたら「いや、授業期間中プロジェクトに集中できるよう今のうちにゴリゴリ稼ぎます!」って人もいるかもしれない。であれば、そういう人は読書をしてほしいなと思いました。

 

学科長のボブさんも「本を読むことは、人に会いに行くことと同じだけの意味がある」と言っていました。今回はインターンシップしたり旅行したりする機会を得られなかった人はぜひ読書で見識を深めてほしいです。もちろんインターンシップの合間・海外旅行の移動中でも読書はいいぞと。そんな気持ちを込めて、おすすめの本をまとめます。まずはその1は「すぐに実務に活かせる本」を。

 

 

  

よしおのおすすめ(1) 『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)

 

サブカルチャー情報を紹介するニュースサイト「ナタリー」のなかの『コミックナタリー』の編集長を務められた唐木元さんが著した文章力の本。細かい文法・てにをはの話だけでなく、「文章の構成をどのように作っていくか」にもわかりやすく触れられていて、特に「書きたいこと・書くべきことを簡潔にまとめることが苦手だな〜」という人には適した本だと思います。

 

 

 

よしおのおすすめ(2)  『Google流資料作成術』 

Google流資料作成術

Google流資料作成術

  • 作者: コール・ヌッスバウマー・ナフリック,村井瑞枝
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2017/02/16
  • メディア: 単行本
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 日本国内向けタイトルは「Google流資料作成術」となっていますが、元の英語版では「Storytelling with Data: A Data Visualization Guide for Business Professionals」という"データによるストーリーテリング"とか"ビジネスプロフェッショナルのためのデータビジュアライゼーションガイド"みたいなタイトルで出版されています。邦訳版を出版した会社の方もきっと「データサイエンスに興味ない人にも手にとってほしいよな〜」とかいろいろ考えた末のタイトルだったかもしれないのでこう申し上げるのも憚られるのですが、邦訳版タイトルェ…

 

ともかく、この本は複雑でわかりにくいデータや図表・グラフをどのように見せていくべきかを論じている本です。それも単に「わかりやすく見せる」のではなく、「データを使ってストーリーを語る」という視点で書かれています。単なる「資料作成」の範疇に収まるものではなく、「データが、いかに相手の理解を得て心を動かしうるものなのか」という示唆に富んだ内容になっています。図表・グラフの事例もたくさん載っているので、企画書作成・パネル作成に大いに役立つ本です。是非読んでください。

 

 

よしおのおすすめ(3)  『伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』

 
 
伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

 

ある授業の教科書に指定されている本としておなじみですね。

よしおは毎月何冊か本を買っていて、そのうち仕事に使える本はそのまま準備室の棚に並べています。この本も仕事に使えるわーと棚に並べておいたところ、たまたま夏目先生が手にとり「この本いいね」と。そして授業の教科書に指定されるに至りました。

だからことさら僕がこの本を紹介する必要もないかもしれませんが念のため紹介すると、要は企画書などの資料を作成するときに「最低限これさえ守っていれば、見やすく伝わりやすい整った資料がつくれますよ」というデザインのルールがまとめられている本です。

 

夏目先生曰く「デザイナーの人ではなく、(理系の)研究者の人が書いた本だから、感覚的じゃなく論理的に説明されててわかりやすい」とのことでしたので、自分にデザインセンスがない!という人は、この本でデザインのルールを学ぶところから始めると、デザインがぐっとよくなることでしょう。(もっと応用的でエモいデザインを身に着けたい人は別の本がいいと思います)

 

 

よしおのおすすめ(4)  『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

 

よしおが大学1年生のときに読んだロジカルシンキング・問題解決の本です。広告ビジネス基礎の授業を最前列で受けるために早めに教室に入り席をとり、授業開始までの時間つぶしにこの本を読んでたら「へえー、こういう本を読むのが好きなんだね」とボブさんに話しかけられた思い出の本です。

 

ページ数わずか120ページ、文字も少なくイラストも豊富、ポップな雰囲気と平易さをまとった本ですが、「問題を発見する仮説の立て方」「問題の原因分析」「問題解決」といった問題解決の手法が体系的に、しかも中学高校生でも理解できるようなやさしい言葉で書かれています。

 

「問題解決」と聞くと難しいテクニック・難しい論理構成を要するものと想像してしまうかもしれません。でもこの本を読むと問題解決の手法は、実はシンプルに整理されるものなんだとわかると思います。また「問題解決」はたった一つの答えを探しに行くものではなく、さまざまな選択肢を比較して最善の選択肢を選んでいくものだということもよく理解できるでしょう。よしおは偶然1年生のときに読んだ本ですが、プロジェクトに取り組んでる2・3年生や卒業制作に行き詰まっている4年生にも読んでほしいです。

 

 

また書きます。